「ユージもYUKIも初っ端からタメ口だぞ? アイツらを見習え」
「え……あ、うん……」
「よし、じゃあ改めて聞くぞ。 俺に惚れたのか?」
……いやいやいやっ。
改めて聞くことでもないでしょうにっ!!
「そんなオッサンに惚れる女がどこに居るんだ」
助手席に座っていたYUKIが、クスッと笑う。
私の隣に居たユージも、口元に手をあてながらクスクス笑っている。
「フジヤマは、チャットの中だと結構モテるけどね。 ほらこの前、『中学生ルーム2』で」
「あぁ、中学生の女の子に惚れられてたな。 あの子、フジヤマのことを高校生だと思っていたから」
「うん。 チャットの中では面白いイケメンだからね」
「リアルはただのオッサンだけどな」
ユージとYUKIが笑う中で、フジヤマはまたもや『うるせっ』と言い、麦わら帽子を深々とかぶって拗ねてしまった。
そんな様子に、私も思わず笑う。
……思ってた以上にオッサンだけど、フジヤマはいつものフジヤマだ。
馬鹿なことを言って笑う、私の知ってるフジヤマとほとんど何も変わらない。
YUKIも、性別は違ったものの……面影というか、YUKIらしさというか。 そういうものが残っている気がする。
そしてユージも……。



