「で、どうする? 予定通りカラオケ行って、男3人でサクラにいたずらする?」
「えぇ!? いや、あのっ……」
「嘘だよ、んなことしねーって。 俺はいいヤツだからな」
汗で重くなった髪を爽やかにかき上げて笑うフジヤマ。
爽やかに……とは言うけれど、フジヤマはどう見てもオッサンだ。
眉毛はボサボサ、無精ひげが生えてるし、腕の毛も濃い。
……毛だらけのオッサンだ。
オッサンなんだろう。とは思っていたけれど、ここまでオッサンとは考えていなかった。
「なんだ、俺に惚れたか?」
思わずジッと見つめてしまった私に、フジヤマはニッと笑う。
そんなフジヤマから視線を逸らしながら、モゴモゴと言う。
「いや、あの……オッサンだなぁと思いまして」
……と、頭の中で思っていた言葉がそのまま出てしまった。
……うわぁ!! 私の馬鹿っ!!
初対面の相手に、なんてことを言ってるのっ……!!
「おいコラ、サクラ」
「す、すみませんっ!!」
「なんだその敬語は。 俺は敬語を使われるほど偉かねぇぞ?」
「すみませんっ!! ……って、え? そっち?」
オッサン呼ばわりしたことじゃなくて、言葉遣いの方?
そっちの方が重要?



