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ユージと二人で、色々なお店を見て回った。
その途中でファミレスでお昼を済ませ、またお店を見て回る。
その時に『誕生日プレゼント』として、ユージは私にシルバーのネックレスをプレゼントしてくれた。
家族以外からは初めて貰う誕生日プレゼントであり、初めて持つアクセサリー。
ハートの飾りが女の子らしくて可愛いネックレスだ。
「すぐつけてみたら?」
ということで、お店を出たあとに近くの公園に行った。
ちょうど日差しが1番キツい時間帯だから、公園には私たち以外は誰も居なかった。
大きな木の下に設置されたベンチに座れば日差しが遮られ、風が吹けば少しだけ涼も取れる。
そんな場所で、私は初めてアクセサリーを身につけた。
……なんか妙に照れる。
ユージが『可愛いじゃん』と言ってくれたから余計に、だ。
「ありがとね、ユージ。 でも、ちょっと高かったよね……」
「いやいや、気にしないで。 つーか、同じくらいの値段の物をプレゼントしてもらうから」
そう言ったユージは、チャットの時と同じようなテンションで笑っている。
だから私も自然と笑うことが出来た。
「ユージは、何か欲しいものとかある?」
「あ、実は1個だけ欲しい物があるんだ」
「え、ほんと? それって何?」
欲しい物があるなら、それをプレゼントしたい。
値段により、だけど……。
「ズバリ、サクラが欲しい」
「……へっ?」
……えぇ!?
わ、私っ……!?



