「…クチュ…んっ…クチュ…」


「椿、好きだ…」



甘くて優しい口づけから、次第に深くて濃厚な口づけに変わっていく。



「…き、きた…ま…っ…」


「待てない」



お互いの呼吸は乱れ、彼の唇が私の瞼や頬、耳にキスを落としていった。



そして、徐々に首から鎖骨あたりまで唇が下がっていく。



片手を私の頭に添え、顔は首筋に埋めたまま、もう片方で、器用に私のブラウスのボタンに手を掛ける。




ここが資料室だということを忘れて。




「時雨…好きっ…」



「ヤバイ。今ので、我慢できなくなった」





彼との甘くて蕩けるようなレッスンが今、始まる――。





【END】