僕はこの町の森の奥深く、
澄んだ水から生まれた。
僕はこの土地の水の神と森の神のハーフ。
父は水の神の一族、母は森の神の一族で、代々この町とこの森を守ってきた。
そして僕が生まれ、代は変わり、
僕がこの土地の守り神となった。
僕の毎日は森に住む動物達と戯れ、
いつも同じ時間にやってくる町の人間を眺めること。
たった、これだけ。
僕が幼い頃は父も母もここにいて、
ここで生きていく術を教えてくれた。
水と森のハーフでは使える能力も変わってくるため、父と母はこの力の使い方を教えてくれたのだ。
夏の熱い日には雨を、
穏やかな気候を保つこと、
なにもしていないように見えて
僕はこうしてこの町を守っている。
そして、
こんな毎日が続いていたある日、
僕はいつもと違う毎日に飛び込んだんだ
。