アブナイ教師の愛玩×彼女




いちど、宿題を二度にわたって忘れていったことがあった。

そのときは担当教科からの催促もなく、わたし自身も忘れていたのだけれど、担任の耳にはちゃっかり行き届いていたらしく、放課後呼び出しをくらったのだ。


彼曰く。



『宿題はな、別にやってもやらんでも、どっちでもええねん。もちろんやったほうがええねんで。せやけど、宿題は進路希望調査票と同じ、大事な提出物や。わかってもわからんでもええ、あれは、出すことに意味があるから』



らしい。


そのあと小一時間ほど宿題について延々と理屈を述べられ、解放されたのは校門がセキュリティによって閉められる直前だった。

その場に居た教頭先生に『まだおったんかいな。下校チャイム鳴ったの、聞こえへんかった?』とぐちぐち言われ、はぁ、と生返事したのが逆鱗に触れたのか、翌朝、大柴と共に校長から説教を受けた。



『俺、生徒指導やめよう』


『柴くん、諦めたらアカン』


げっそりと肩を落とす大柴の背中を支えながら、その日は職員室で反省文を書いた記憶が蘇る。






「お疲れ様です、交代しまーす。申し送りないですかー」



商品を陳列していると、夜勤の人がひょっこり顔を覗き込んできた。