何時ものように、

高校で同じ部活に入っていて知り合った

関西出身の可愛いけど少し口の悪い、


生太鈴峯〔イクタスズカ〕
 [通称:鈴鹿ちゃん]


と一緒に体育更衣室に向かっていました。

「あーっ、好きな人が欲しい~」

『あんた最近ずっとそれ言うてんで!』

「だって、周りは、

〔ジャ○ーズの△△君カッコイい~〕とか、

〔K-POPの△△君カッコイい~〕とか言ってい るのに、

 私、そんなのに興味がサラサラ無いし、

 恋なんてしたこと無いから一回でも良いから

 恋バナとかしたいわけなんですよ!」

『知らんし。
 
 でもあんた、可愛いねんから彼氏居ったこと あるやろ?』

「私、全然可愛くないもん!

 可愛くないから彼氏が居ないんじゃん!」

そんな事を鈴鹿ちゃんと言い合って居ると

目的地の体育更衣室に着いた。