【光side】
なんっにも考えなかった
ただただ苦しい受験を終え、悲しい卒業を終え、ついでに、中学の時の片想いも終えて。
ほんとに高校生活を友達と楽しく過ごそう。
それしか考えてなかった。
わたし、浅井光はほんとにそれだけを考えて入学して、すこし浮かれた気分で校門をくぐった…
「いたっ!!」
他の入学者や保護者たちがいるなか、さっそく派手に転んでしまった
(あぁ…恥ずかしい…)
するとそこで1人の女の子が声をかけてくれた