また、家政学部の被服科に在籍する学生は、自作の浴衣やワンピースを着てホームページのPR写真に写ることもある。華道を得意とする学生は自分の作品をアップし、日本舞踊を嗜む者は和服姿で踊っている姿を動画で披露する。学生のキャラクターが画一的だとバラエティが乏しくなるので、学園側は学生それぞれの個性を際立たせようとしている。世の中に男が百人いれば百通りの好みがあるのだから、花嫁を供給する側は多様なニーズに応えなければならない。

 カメリア女学園のお見合い用ホームページは誰でも見られるわけではない。男性が「カメリア倶楽部」の会員になるには、年収一千万円以上という条件をクリアし、三十万円の入会費を払わなければならない。それでも多くの会員が登録しているのは、ひとえに学園に在籍している美少女たちのクオリティが高いからである。普通の男性ならホームページを見ているだけでも楽しい気分になるものだ。学園のウェブ制作担当者も、会員が飽きないように度々魅力的な新しいコンテンツをアップしている。