「漫画みたいな恋がしたいっ!!」
 そう思い始めたのはいつの頃だったっけ。
 多分中学2年の頃だったかな?
 その頃の私は、漫画みたいに素敵な人がいきなり現れたりしないかなぁ、なんていう風に毎日を過ごしていた。
 けれど、そんな願いは叶うはずもなく、初恋の人すらできないままいつの間にか中学校を卒業という結果に・・・・・・。

 しかも、私の身長は150㎝にも満たない。
 なんで神様は私に身長を与えてくださらなかったのか。
「身長小さくていいな~」
と言ってくる友達もいたけど、私からしたらそんなことは全然ない。
 小さいというだけで、歳をとっても子供扱いされる毎日。
 中学校の時なんか男子に小学生扱いされたくらいだ。

「私だって好きで小さいんじゃないっ!!」
 何回そのセリフを言おうとしただろう。でも、いざ男子の前で、となると引っ込み思案の私は何も言えずに終わってしまう・・・・・・それの繰り返しだ。