理央との作戦は単純なモノだ。
花音ちゃんから体育館裏に呼び出された理央は約束どうりに体育館裏に行く。
そこにアタシが光をつれていき、偶然をよそおいその告白シーンを目撃させる。
理央は告られる。フる。
アタシはそこで光に告らせる。
以上だ。
理央は最後の最後まで
「お前に演技をやらせるのは心配だ・・・。」
と嘆いていたが、アタシは
「全力でやる。」
と言っておいた。
しかし、時間が迫るにつれ、緊張が高まっていく。それと――。
「罪悪感?」
!!
エリナ・・・!
「エリナが思うにい。気にすること無いんじゃないのお?」
「なんで、エリナちゃんが・・・?それ・・・。」
「ゴメン。盗み聞きしちゃったあ・・・。」
ええーーーー!?
「大丈夫う。誰にもいわないしい。」
「でも、なんで、気にしなくていいって・・・。」
人をだますことが、良いことな訳・・・!
「正直なために幸せを逃すのとお、ウソをついてでも幸せを手に入れるのならあ・・・。」
「・・・!」
そこまでして幸せって・・・。
「そこまでして幸せなんてって思う?」
「ま・・・まあ。」
「ウソは辛いけどお、今の仲良しな関係が崩れちゃうのだったらあ。」
「!」
「ウソのが、ましじゃあなあい?」
うなずかざるを得なかった。
でも、学年1のぶりっ子に気づかされるなんて、不覚。
「ってゆうかあ、サクちんとお、リオりんはあ、エリナの漫画のネタだからあ・・・。」
「ちょっ!エリナちゃん!?」
最後はエリナらしかった。けど、エリナの言ってることに間違いはない。と思う。
そろそろ、光を呼びにいかなければ・・・。
・+*+・体育館裏
「光、こっち。」
ただ今体育館裏に光を連れてきたところです!
理央には
「誘い文句は適当でいい。」といわれたので
「ちょっと、気になることがあって、ココで話せそうもないから、体育館裏にいこうよ!」
と誘っておいた。誘い文句ですらないwww
でも、光は
「んだよ。変なヤツ・・・。」と怪しみながらもついてきてくれた!
理央隊長!任務の50%は完了であります!
さて、残り50%もさっさと片付けちゃいましょう!
「ねえ、光・・・。」
「なんで小声なんだよ。」
だって、花音ちゃんにバレちゃううじゃん!除いてることが・・・。
「落ち着いて聞いて。光・・・。」
「なんだよ・・・?」
光は癖のように石ころをけった。(バレちゃうからやめてえー!((+_+)))
「あのね、花音ちゃんは――。」
あたしがいいかけると。
「理央くん!」
むこうで花音ちゃんの声が聞こえた。
マズイ!告白タイムが始まっちゃった!!!


