「藍っ」


今日も来た。

左斜め上から覗きこんでくる彼、如月くん。


『どっか行け』

「やだ」


わたしのことが大好きで堪らないらしい男。


「藍って本当毒舌だよな」

「うん」


ははっ、と笑う彼はどこかイッてしまっていると思う。


嗚呼、ドMってやつね。