薄い衣を風になびかせながら歩くグレイスの後ろを、無言で追う
一直線に伸びた廊下は、ヴェントスの様に天まである様な高さはない
それでもドーム型の天井からは、眩しい程の光が差し込み、足元を照らしていた
隣に視線を向ければ、噴水が水を上げ、その場に潤いを与えている
キラキラと太陽の光を反射するそれが、何故かとても美しく思えた
「美しい」
感じたままの思いが、そのまま言葉として素直に零れた
緑と水と光に溢れた国
どこか薄いベールに包まれた様な
幻想的な、国―――
「光の国。ですもの」
そう言った俺に、微かに後ろを振り返り
柔らかく微笑んで、そう言うグレイス
そして、コツンと一度音を鳴らした後
一つの部屋の前で立ち止まった



