今まで害はないと心を許していたが、一気に警戒心が体を覆う
目の前で俺を見つめる彼女を、じっと見つめた
すると
「よろしかったら、お会いになりますか?」
俺の心を読み取ってか、そう言ってふわりと微笑んでから体を扉の方に向けたグレイス
その瞬間、身にまとった白い衣が宙に舞って広がった
そして薄い衣は太陽に透けてから、ゆっくりと元の位置に戻った
どこまでも美しい、アネモスの一族
それでも、その美しさの中に
鋭い棘がある
これすらも罠か――?
それとも?
様々な考えが頭の中に渦巻く
目の前にいる彼女をどこまで信じていいか分からなくなる



