「睡眠薬!?」 「えぇ、それが一番早いかと」 「――っ」 微笑んだグレイスの言葉にひやりとする そして、悪びれずにそう言った彼女にも 飲んだものが睡眠薬で良かったものの もし毒薬とかであれば 俺は今頃死んでいた―― そう思うと、背筋に冷たいモノが流れた 「ご安心ください。その様な事は、もう致しませんから」 「――父は」 「え?」 「父が無事っていうのは、本当?」 ここまで来ると、さっきまでのやりとりすべてが怪しく霞む 父が無事という事も もしかして、それすらも 嘘―――?