「あぁ――出ちゃいけなかったのか」
ようやく言葉の意味を理解して、ボーっとしている頭を掻く
あの眠気がなければ、きっと俺はこの部屋を出ていた
それでも、抗えない程の眠気が突然襲ってきて、気が付いたら意識を束成していた俺
急に襲ってきた、あの眠気は
体が疲れていたからだろうか――?
そんな事を思っていると、薄衣を纏め終えたグレイスが柔らかく微笑んだ
「出られない様に、水の中に薬を」
「――薬?」
急に落ちた言葉を理解できずに、思わず聞き返す
すると、そんな俺を見てもう一度柔らかく微笑んだグレイス
「睡眠薬です」
その美しい姿とは裏腹に、恐ろしい言葉を口にしたグレイス
それでも、さもないと言う様にそう言って俺を見つめる彼女



