My Precious ~愛する人よ~ Ⅰ









「――・・・ア‥様」




耳元で、微かに声がして意識が少し戻る

それでも、鉛の様に重たい瞼は開こうとしおない



「・・・ん」

「――・・・アレン様」



まるで天使が囁く様に

美しい声が耳に注がれる




「父...さん?」




夢うつつのまま、重たい瞼を少し持ち上げる


すると、ぼやけた視界が徐々に色を取り戻して

目の前に人影がぼんやりと映し出された



美しい白の衣と

艶めく茶色の髪を風になびかせて

俺を見つめている