パタンと小さな音を立てて閉じた扉をじっと見つめる
そんな中聞こえるのは、水の流れる音だけ
小さく息を吐いて、辺りを見渡す
変わらず見えるのは、どこまでも広がる美しい森と絶え間なく流れる壮大な滝
それらを包む暖かな光
「夢じゃ…ないよな」
小さく呟いた後、ベットの背もたれに体を埋めた
真っ白な天井を見つめて、頭の中を整理する
この国に来て、分かった事
それは、銀色の髪の男がホリス
茶色の髪の女性がグレイス
――俺と父を助けてくれた。
父には会わせてもらえないが、きっと危害は加えていないだろう
彼らの言葉には、嘘はない
話していて、分かる
美しく、気高い種族――。



