「会えないのか」 そんな錯覚の中、揺らがない様に強く言葉を落とす そんな俺の声を聞いて、すっとその瞳を伏せた彼女 長く細い睫毛が瞳を覆う 「今は駄目だと...ホリス様が」 「ホリス?」 「先程もいらした方です。この国の守護を任されている、御方です」 そう言って、部屋の中に1つだけある扉に手をかけた彼女 白い木の扉で、その壁に緑の蔦が流れる様に絡んでいる 「それでは、ゆっくりとお休み下さい」 最後にそう言い残して 俺の言葉も聞かずに、その扉は閉まった