My Precious ~愛する人よ~ Ⅰ



放心状態の俺を、クスッ小さく笑った女性

そんな小さな仕草一つ取っても、美しくて見惚れてしまう



それでも、なんだか恥ずかしい所を見られたと思い

気恥ずかしくなる



そんな俺に、丁寧に美しく盛られた食べ物を差し出した女性





「お召し上がりください」

「――」

「大丈夫ですよ。毒など入っておりませぬ」




目を微かに細めて微笑む女性をじっと見つめる

確かに、彼女からは殺意は感じられない



一度ゴクリと生唾を飲んでから、綺麗な銀の皿に乗せられた食事を口に運ぶ

始めは警戒していた俺だけど、ここ暫くは飲まず食わずだった為、誘惑に負けた




ゆっくりと食べだした俺の姿を見て、安心した様に微笑んだ彼女

美しい衣を風になびかせながら、部屋の隅に行き、透明な瓶に水を注ぎ入れ始めた




その1つ1つの動作すらも美しくて

幻想的に見える