「お目覚めですか?」 それと同時に降ってくる、澄んだ声 聞いた事のない、声 重たい頭を横にずらすと、柔らかく微笑む女性が隣に立っていた 羽の様に真っ白な衣を身に着け ブラウンの髪を柔らかく束ねた女性 その後ろから眩しい程の光が差し込み 俺の瞳を強く刺激する 「――ここ・・・は?」 「ご安心下さい――これを」 一度強く瞳を閉じて、もう一度開けた時には 女性は俺に水を差し出していた