銀色の髪の男をじっと見つめて、そう言う 周りの男達は、美しい顔を崩す事なく ゆっくりと剣を下ろした俺の姿を見つめている 「いかにも」 そして、俺の言葉に答える様に 銀色の髪の男が、まるで歌を奏でる様に言葉を落とした ――父さんの言っていた言葉の意味が、やっと分かった 光の国、アネモス 名前の通り、光に溢れた美しい国 そして、そこに住む一族は皆、見た事も無い程美しい姿形をしていると聞く しかし、美しい噂とは別に 様々な噂も飛び交う