「父さんっ!!!」
その声を聞きつけて、目の前の影をなぎ倒して、父の元へ駆ける
しかし、その道を塞ぐ様に数えきれない程の影が襲い掛かってくる
斬っても斬っても、襲い掛かかってくる影
「どけっ!!」
目の前の敵を一撃で倒して、前に進む
それでも、影の数は減る事はなく
束になって、俺に襲い掛かってくる
どうにかして、父さんだけでも――
そう思った瞬間
「ぎゃぁぁっ!!」
後方から、ひずめの音と共に悲鳴が聞こえる
反射的に振り返ると、暗闇の中に1頭の馬がこちらに駆けてくるのが見えた
―――今だ
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