「アレンッ!! 大丈夫かっ!?」
隣で同じ様に金属のぶつかる音と共に、父さんの大声が聞こえる
一瞬体を引いて、目の前の男に剣を振りかざす
生ぬるいモノが体を舐めてから、暗闇の中に赤が舞う
その瞬間、束になって襲ってくる人影
無数の銀が暗闇で舞い、俺めがけて襲ってくる
ぎりっと力強く剣を握りしめて、足に力を入れる
そして飛びかかる様に、その人影の中に入ってく
横から斬りかかってきた人影を確認して、咄嗟に体を屈めた
すると宙をローブが舞い、シュッという音と共に切られた
それと同時に剣を突き刺し、勢いよく引き抜く
ぬるりと温かいモノに足を取られながら、闇に赤を撒き散らす



