「死ねぇぇぇぇぇぇっ!!!」 空気を震わせる様な声が突然響いて 一気に体を強ばらせる 声のした方へ勢いよく振り返ると、暗闇の中で人影が見えた そして、その中でギラリと光る銀を見た瞬間、腰にかかる剣を勢いよく抜く 間一髪―― 甲高い金属の音と共に、目の前にある剣を受け止める そして、間髪入れずに大声を出した 「父さんっ!!! ゲイルだ!!!」 ガチガチと金属の擦れる音が、鼓膜に響く それと同時に、辺りに無数の影が現れた マズイ 囲まれている