旅をしていると、1日が恐ろしく早く感じる ただ方角だけを見失わない様に進んでいると 気が付いたら、夕日が沈み 辺りは暗闇に包まれていた そんな日が3日ほど続き、今日も気が付けば夜のとばりが近づいていた 「ダメだ。これ以上進むのは危険だ」 急に父がそう言って、走っていた馬を止めた 確かに明かりの無い世界で、これ以上進むのは危険だ 道を失いかねない 父さんの言葉に同感だった俺は、馬を止めて飛び降りる