「――きっと3日後には川に着くはずだ」 ゴクゴクと乾いた喉を潤しながら、父がそう言う 走り続けている馬の体を撫でていた俺は、振り返って頷いた 「もう少し休んだら出よう」 川に出れば、水もあるし、魚もいる それだけで、死の危険を2つも回避できる 常に気を張っているこの状況から少しは解放される そう思うと、少し胸が軽くなり 腰につけてあった袋から、水を喉に流し込んだ