川を目指して、南へ向かう 絶えず方角を確認して 辺りに不審な者はいないか、細心の注意を払う 容赦のない日照りの中、僅かな木陰を見つけては体を休める 決して、安易な旅ではない 一度この平原で迷えば 生きては帰れない どこまでも続く平原 川も森も生き物もいない 目印にするモノがない事から、迷い、息絶える旅人が後を絶たない 『帰らずの平原』 そう呼ばれている