恋なんてもの、俺はいらない いつ死ぬか分からない様な俺の側にいてくれる人なんていないだろうし 側に置いておくつもりもない それに、この世界に未練があれば 戦の大事な時に隙ができる 「母さんが泣くぞぉ」 「今の父さんを見て泣いてると思うけど」 後ろからフラフラとついてくる来る父に 小さな溜息を吐いて、そう言う ――俺の母は、もうこの世にいない 会った事もない 俺がまだ、物心つく前に病気で死んだ そう聞いた だから、顔すら覚えていない