「ダメだっ!」 その瞳を血走せながら、その女の子を追う もう1人のガスパル 片手にギラリと光る剣を振りかざして―― 「ぎゃはははっ! 死ねぇ!」 「クソッ」 今すぐ駆け寄りたいのに 目の前の男が最後の足掻きとばかりに、ギリギリと交わる剣を押さえつける マズイ このままじゃ――― その時 視界の隅に1人の女性の姿を見る 白い衣をなびかせて 美しい、その瞳を隠して