そんな男を睨みつけながら、言葉を落とす 「教える必要はない」 「なんだとぉ!?」 「――死んでゆく者にはな」 ニッと小さく笑って、剣を弾こうとした その時―― 「きゃぁぁぁっ」 「リア!!」 女性の悲鳴が世界に響く ハッとして隣を見ると、母親の元に向かって走る女の子が目に映る 小さな両手を前に突き出して 離れた所にいる母親の元へ駆け寄る少女 そして、その後を追う―――ガスパルの男