「ぎゃははっ、どっちも殺っちまおうぜ!」
「まずは父親からだぁっ!」
唾を撒き散らして、剣を振りかざしたガスパルの姿を横目に見た瞬間
女の子を後ろにかばい、剣を抜く
途端、甲高い金属音が辺りに響き
目の前で火花が散る
「ぎゃははっ、こいつ死ぬ気だぞ!」
ガチガチと金属が重なる音の前で、目を血走らせた男が俺を睨みつける
その姿をじっと見つめて、吐き捨てるように言葉を落とした
「それは、お前だ」
「――なにぃっ!?」
剣を交える男に小さくそう言って
勢いよく剣を弾き飛ばして、そのまま振りかざす
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