「ここは危険だ。――こっちだ!」 じっと動かない彼女の腕を掴んで、震える子供の手を取る それでも、じっと声のする方を見つめて一向に動かなソフィア その少しの間にも、奴等の声が近くなる マズイ。思ったより近い 「ソフィア!」 走り出そうとした俺に逆らう様に、一歩も動かない彼女にそう叫ぶ ここで奴等を倒す事もできる きっと、そんなに多くの数じゃない ――でも、ここで彼女やこの子を1人にするのは危険だ