My Precious ~愛する人よ~ Ⅰ



「小さなお花屋さんだ」



その子供に微笑みかけながら、その子の前に座り込む

すると、ソフィアも並んで腰を下ろした




「そなたが作ったのか?」



優しくそう言ったソフィアに、子供は嬉しそうにニッコリと笑って頷く

そうだ。という様に




「よくできている」




机に並ぶ花を手に取って眺める彼女の横顔に笑顔が灯る



色とりどりの花の冠

きっとソフィアが付けたら、似合うだろうな



そんな事を思って、声をかけようとした

その時―――