My Precious ~愛する人よ~ Ⅰ



しばらくして、ゆっくりと瞳を開けたソフィア

そして、じっと目の前に広がる景色を見つめながら、小さく笑った



まるで、何かが吹っ切れた様に





「立ち止まっていたのは、私だけなのだな」




そう言って、空を見上げた横顔は

眩しい程の笑顔だった











「お兄さん、果物はいかが?」



柔らかい表情の女性が真っ赤な果物を片手に微笑む



「お兄さん! よっていかない?」

「今日収穫したばかりですよ!」



笑顔の民がこぞって、並べられた商品を紹介している

その姿を見るだけで、心の奥が温かくなる



本当に人の笑顔というのは

温かい