My Precious ~愛する人よ~ Ⅰ



ゆっくりと広い緑の草原の中を2人で歩いていく



視線を落とせば、昨日の夜に降った雨が水滴となり

葉の上でキラキラと輝いている


それがまるで宝石の様に美しくて

毎日雨が降ればいいのに。なんて馬鹿な事を考える





「見てみろ。アレン」



そんな美しい世界に見惚れていた俺に

不意に声がかかる



その声に弾ける様に顔を上げると、微笑んで前を指さすソフィアがいた




「レリーヌの滝だ」



その指先の先にある、あの滝を見つめる

美しく生い茂る緑の中から湧き出す

広大な滝




いつも1人でここを訪れては

ただ、無常に過ぎる時間を過ごしていた



それでも、隣にソフィアがいるだけで

この場所がもっと輝く


もっともっと

美しく光を放つ