My Precious ~愛する人よ~ Ⅰ







「気を付けて」



小さな小川を飛び越えて渡る

そして小川の向こう側にいる彼女に、そっと手を差し出した



そんな俺の姿を見て一瞬躊躇した彼女だけど、ゆっくりとその手を前に出した

すると白く小さな手が、俺の手の上に差し出されて、重なる



俺がその手を握った瞬間

トンっと音もなく跳ねた体



そして、その勢いのまま俺の胸に飛び込んできた彼女

ふわりと身に着けていた衣と髪が宙に舞う

甘い香りが胸いっぱいに広がるのを感じながら、その体を受け止めた





「大丈夫?」



小さな衝撃と共に、俺の胸の中に納まった彼女を見下ろす

すると、俺を見上げてコクンと小さく頷いたソフィア



そんな小さな事にも

俺の心臓は激しく高鳴った