最後の一段を強く蹴り上げると、ようやく視界がひらけた
それでも、その瞬間舞い込んできた太陽の光に一度目を強く閉じた
真っ赤に燃える瞼の裏で、心が躍る
「アレン」
美しく響くその声が耳に届いて、ゆっくりと瞳を開けた
一面に広がる色とりどりの花畑の上に立つ
美しい女性
そっと瞳を細めて、微笑んでいる
「――っ」
声が出なかった
あまりにその姿が美しくて、思わず目を細めた
夜の闇を纏わない彼女の姿は
まるで花畑に立つ天使そのもの
初めて会った時よりも
もっともっと美しくなった
もっともっと芳しくなった



