カツン カツン 夜とは違う雰囲気の螺旋階段を上がる 一段上る度に、頬が緩んで 口元が三日月形になる どうしてこんなに胸が高鳴るんだろう いつも会っているはずなのに まるで今日、初めて会う様な――― そんな子供の様な感情の端で、不思議に思う事もあった 今までは見張りなどで、昼間は安易に近寄れなかったのに 今日は誰とも会わずに来れた 不思議に思いながらも、軽い足取りで上を目指す 今の俺の頭の中は、彼女の事でいっぱいだった グルグルと階段を昇る 迷路の中に迷い込んでいく様に