「私を市場へ連れて行ってほしい」 「市場へ?」 ソフィアの『頼み』に少し拍子抜けする もっと、突拍子もない事かと思ったから 「俺は、構わないけど‥」 「実は…行った事がないのだ」 「え? そうなのか?」 「――あぁ。」 どこか悲しそうに笑うソフィア その姿を見て、不思議に思う 市場に行った事がないなんて、どういう事なんだろう 王家に仕える者は行けないのか? でも、それなら見せてあげたい あの色に溢れた空間を 彼女に見せてあげたい