そんな彼女を横目に見つつ、小さく溜息を吐いた そして微かに揺れる思いを隠す様に、強く言葉を放った 「俺も好きだ」 「え?」 「自分の生まれ育った国だ」 ここにいればいるほど思う 帰りたいと 「そうか――」 俺の言葉の意味を汲み取ったのか 小さくそう呟いたソフィア その姿をじっと見つめる でも、その度に心の天秤が揺れる ゆらゆらと 頼りなく それが手に取る様に分かって 逃げる様に再び空に輝く月を見上げた