徐々に小さくなっていく背中を見つめて、さっき自分の言った言葉をなぞる ――何かできないか そう聞いた自分に驚いたから 途端に自嘲気に笑う 何を言っているんだと思って 俺は、この国を出るんだ こんな柔らかい風ではなく 強く逞しい風の国へ 生まれ育った、祖国へ―― でも、その瞬間、脳裏に浮かぶ1人の女性 美しい金の髪と、ターコイズの瞳 柔らかく微笑んだ、あの笑顔 その姿を飲み込む様に、瞳を閉じる あまりにも 眩しくて