「そうでない未来を望むがな」 遠くを見つめて、小さくそう呟いたホリスの顔を下から見上げる 途端に溢れる光の渦に飲み込まれそうになって思わずギュッと目を閉じた 「ホリス、俺にできる事は――」 「ない」 つられて立ち上がった俺に、ホリスの冷たい声が重なる ゆっくりと瞳を動かして、俺の顔を見つめる 「そなたにできる事など、何もない」 「――」 「大人しくしているんだな――風の者よ」 まるで吐き捨てる様に、そう言ってホリスは去って行った