「――何かあったのか?」 言葉を落としそうになったホリスの声を遮って、そう言う すると、ピクリと微かに眉を動かしたホリスだったが、次の瞬間小さく鼻で笑った 「まだ騎士としての感覚は失ってはいない様だな」 そう言って、音も無く静かに俺の隣に腰を下ろしたホリス 先程の俺と同じ様に目の前に広がる景色に目を細めている 微かに流れる重苦しい沈黙 そして 「ガスパルだ」 吐き捨てる様なその言葉に、ピクリと体が反応する 隣に座るホリスを見たけれど、俺の顔なんて見ずに ただ真っ直ぐ前を見つめている