「ゆっくりでいい」 「――そんな事...」 「俺は諦めない」 彼女の言葉を遮って、言葉を落とす 諦めたくない 本当にそう思うから 初めて会った時から思っていた 何か深い闇に囚われた彼女 まるで雪の結晶の様に触れたら消えてしまいそうに儚く 寂しさに満ちた、その姿 彼女を知れば知るほど、思う 何が彼女をそうさせたのか どうしたら、本当の姿が見れるのか 笑顔を取り戻してくれるのか――