「とても甘くて美味しいのですよ。春の果物です」 プチリと器用にその実を手で千切ったグレイス そして、柔らかく微笑んで俺に差し出した 手を差し出すと、そっと俺の手の上にレイズと呼ばれる果実を置いたグレイス コロリと転がった小さなそれを、じっと見つめる 小さくて真っ赤な果実 瑞々しく、輝いている 恐る恐る、その実を手に取り 思い切って、口に運ぶ その瞬間、プチっとはじけて 中から甘い果汁が飛び出した