「それでもきっと、アネモスが一番美しいと思うのだろうな」 ゆっくりと俺の方に視線を下ろすソフィア 柔らかい金の髪が揺れる 美しいターコイズの瞳が、優しく細められる その表情につられるように、俺も瞳を細めた 彼女も同じ事を思っていた どれだけ、この世に美しい国があろうと どれだけ、栄えた国があろうと 自分の生まれ育った国よりも 良い国はない、と 彼女もこの国を愛している きっと誰よりも―― 「あぁ。きっと」 小さく頷いて、柔らかく笑った 帰りたい。と思って――