「一人の人間になってしまえば、そんなものいらない」 そう。 そんなものいらない 微塵も―― 「誰にも死んでほしくない。誰も、殺したくない」 真っ赤に染まった世界なんて見たくない 誰かを殺す度に、自分の中で何かが死ぬ 得るモノなんて、何もない ただ風の中で 穏やかに過ごしたい 死の足音の聞こえない そんな場所で―――