「戦う事が『強い』のか。耐え忍ぶ事が『強い』のか」
「――」
「どちらが、本当の『強い』なのだろうな」
まるで独り言の様に
囁く様な声でそう言った彼女
美しい髪を風になびかせて、壁に立てかけてある剣を見つめている
ただ悲しそうに
その姿を瞳に映しながら、言葉を落とす
「――俺は、戦う『強さ』が欲しい。誰にも負けない。国を守れる『強さ』が欲しい」
どんな敵からも国を守れる強さを
誰にも劣らない、強さを
「でもそれは、俺が騎士であるが故の想いだ。だけど―――」
「――だけど?」
途中で言葉をきった俺の顔をじっと見つめるソフィア
そんな彼女に、優しく微笑み返す



