My Precious ~愛する人よ~ Ⅰ



「戦う事が『強い』のか。耐え忍ぶ事が『強い』のか」

「――」

「どちらが、本当の『強い』なのだろうな」




まるで独り言の様に

囁く様な声でそう言った彼女



美しい髪を風になびかせて、壁に立てかけてある剣を見つめている

ただ悲しそうに



その姿を瞳に映しながら、言葉を落とす




「――俺は、戦う『強さ』が欲しい。誰にも負けない。国を守れる『強さ』が欲しい」



どんな敵からも国を守れる強さを

誰にも劣らない、強さを




「でもそれは、俺が騎士であるが故の想いだ。だけど―――」

「――だけど?」



途中で言葉をきった俺の顔をじっと見つめるソフィア

そんな彼女に、優しく微笑み返す