My Precious ~愛する人よ~ Ⅰ



「周りに大国が多いからね。女性達も自分の国を守りたいと、自ら進んで剣を取る」

「――」

「強い女性達だ」




目を閉じると思い出す

あの風の強い国で

男達と共に野を駆け回る女性達を



強く誇り高い

ヴェントスの民





「本当の『強い』というのは、どういう事なのだろうな」



夜空に輝く星を見ながら、懐かしい国の事を想っていると

ふと、そんな言葉が耳に届く



視線を元に戻すと、目を伏せて地面を見つめる彼女がいた